

ペンネーム 木莉




はじめまして!木莉恵子と申します。
この木莉(きり)はペンネームで、30代初めころ、大阪文学学校に入学した時に友達がつけてくれたものです。木や草が大好きなので木と茉莉花(まつりか)の莉にちなんだ名前です。
このペンネームを使い、宝塚の同人誌で30年以上エッセイや短文を書いてきました。宝塚のミニコミ誌『ウイズたからづか』にも同人たちと一緒に書き続けて来たのですが、去年の秋に同人の会をやめてしまいました。
それで、長年親しんだペンネームを使うこともなくなったら、声楽を教えてもらっている長谷川先生に、ブログを書かないかとお誘いを受けました。
本が大好きで、木や草花が大好きで、いつも音楽に憧れている、気持は9歳くらいのお婆さんなんですが、また、時々、木莉恵子のペンネームを使って気ままなエッセイを書いてみたいと思っています。(^O^)/



【15】2021年よ!さようなら!
2021.12.31
今年もコロナで、マスク姿で明け暮れた。
嫌な事件が次々起こって、ショックを受けることが多かった。
でも、来年はきっと大丈夫!!
来年は会おうね!
と数人の友達と約束した。
今日、歯医者さんに行った帰り道で、3,4歳の知らない男の子に「こんにちは!」と声をかけられた。
あれ?と思ったけれど、「こんにちは!」と私も応えた。
男の子は、リュックをしょってうきうきして、家の玄関から出るところだったので
「どっかへ行くの?」と聞いてみた。
「おばあちゃんとこ!」とかわいいお返事。
歯医者で落ち込んでいた私は、男の子の無邪気な声に元気をもらった!
知らないおばあちゃんに挨拶をしてくれて、ありがとうね!
ホクホクしながら家に帰った。
2022年が素敵な年になりますように!!

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【14】ファンタジーワールド
2021.12.24
先週の土曜日、用事があり、久しぶりに大阪に行った。
凄い人出だったが、阪急梅田のコンコースウインドウの展示を見てみたいと思っていた。
そこには、「くるみ割り人形」の世界が繰り広げられていた。
人形たちは動くし、踊るし、見ているだけでワクワク!
子供たちが目を輝かせて、夢中でウインドウにかじりついている。
私も子供のような目つきで、ファンタジーの世界を楽しんだ。
せっかく来たのだから、夕食に何か美味しいものでも買って帰りたいと思っていたのだが、
地下の食品売り場へは長い列ができていて、しばらく並ばなくてはならなかった。
それで、私はあきらめて帰宅することにした。

🎹 ♬ ♬
次の日は、ピアノの発表会だった。
シルバークリスタルコンサートなどという素敵な名前がついているのだが、
早い話がシニアの発表会である。
教室の近くのグランドピアノの置いてある喫茶店の2階に生徒が7人。
弾き終えて、他の人たちは皆楽しく上気していたのに、私1人、惨めな気持ちに苛まれていた。
(~_~;)ああ、もうダメと思っていた。
しかし、最後の、先生の「ベートーヴェンの月光」が超凄く、特に、第3楽章はそれは激しくて‥‥!!
それを聞いて、私は自分の落胆したことを殆ど忘れてしまった。
音楽って本当に凄いエネルギーを持っているなあと今更のように思ったのだ!
今回も失敗だったね。でも、「まあ、いいか」と思った。
何だか立ち直りが早い?!

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【13】うう……12月!
2021.12.11
11月は、何となく期待していたのに、何もできずに過ぎてしまった。あまり体調も良くなくて、家の片付けもできず、やみくもにバタバタしていて、気が付いたら、12月になっていた。
今月、コンサートやお楽しみの予定もあるのだけれど、ずっとサボリ続けているので少しは家をきれいにしなくてはいけないと思っている。この時期、近所の道掃除もある。
そして、毎年のことながら、私が怯えているのは、この19日に、ピアノの発表会があること。シニアだけのごく小さなおさらい会なのだが、私にはかなりなプレッシャーがかかっている。
毎年、凄くあがって、何を弾いているのか分からなくなる。去年は演奏の途中で、しばらく立ち往生してしまった。楽譜も見て良いのに、自分がどこを弾いているのか分からなくなるのだ。
その時の苦しかったこと!胸なのか脳なのかは、わからないが、キュルキュルと痛んだ。その痛みがしばらく消えなくて心臓病が再発したかと思ったくらいだった。
この歳で、脳も心臓も自信がないので、ううヤバイ。と思う。今年はあんな目に遭いたくない。
「私だってコチコチよ!」と友達はいうけれど、私の「アガリ」はちょっと並外れたものだ。本番に超弱いのである。ああ、そんなことは自慢にはならない。
ふ~うう (*_*;
この辺りにはキリスト教の教会や修道院など沢山ある。「もうすぐクリスマスです。どうか、弱い子羊(実はお婆さんですけど)をお助け下さい!」と儚い神頼みをしてみようかしら。
この間久しぶりに三宮に買い物に出たら、地下街に可愛らしいクリスマス飾りができていた。
小さな箱庭のような雪の上のクリスマスタウン。
私も、小さくなってあそこの住人になって、あの雪の上の街を歩けたらなあ。クリスマスまで、こちらに帰ってこなくて発表会をすり抜けられたらいいかもと思ったりした。
「バカだね!」と笑ってしまった。

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【12】ベガホールで……素晴らしき音楽仲間たち♬
2021.12.6
12月4日の土曜日、2時からベガホールで宝塚演奏家連盟の「素晴らしき音楽仲間たち」のコンサートがあった。
去年はコロナ禍で開かれなかったのだが、私はこの数年、ずっとこのコンサートに行っている。
今回は検温や手の消毒はしたけれど、チケットの裏に自分の家の電話番号を書くこともなかったし、座席も座れない席はなくて、やっとそろそろ、元通りになりかけているのかと嬉しくなった。
ホールは満員で、以前の活気を取り戻して賑やかに騒めいていた。
大政直人という人の「3つのパリの情景」という作品を初めて聴いたが、面白かった。
内田聆子さんと奥村智美さんが連弾でブラームスのワルツを弾かれて、私が知っているのは最期の有名な1曲だけだったのだが、愛らしい素敵なワルツだなあと感動した!


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【11】秋のお庭を見ながら、
ふんわりホームコンサート
2021.11.29
勤労感謝の日の昼下がり、小さなホームコンサートが宝塚、野上のお宅で開かれた♬
ソプラノとピアノとチェロの、秋らしく情緒たっぷりな素敵なコンサートだった。
演奏者の人たちは、私の知っている人ばかりで聴きに来ている人たちも私のような長谷川先生の生徒や近所の人たちやお知り合いばかりで、和やかでほっこりした音楽会だった。
このコロナ禍で、音楽で生きてきた人たちも、かなり苦しい目に遭っていたが、やっとそろそろこの状況からも抜け出せそうな感じのこの頃である。
チェロ弾きの若い男性は名古屋のオーケストラで弾いていたのに、去年3月から次々に公演が中止となり、仕事が無くなってしまい、大阪にやって来て小学校の先生になったのだと話していた。
1時間ほどの小さな演奏会ではあったが、最後の曲の「椿姫」の「乾杯の歌」の時にはピアニストの男性とチェロの男性が伴奏の傍ら、ソプラノに合わせてイタリア語でアルフレードのパートを歌っていた。
2人ともテノールではなかったがなかなか素敵な声だった!!

コンサートを楽しんだ後、お庭でボージョレ―ヌーボーで乾杯した。
他の人たちより一足先に、私はお庭を見せてもらいがてら、石段をゆっくり巡って、裏門から、退出した。
このお宅は川沿いの道のそばに建っているのだが、庭はスロープになっていて、1本上の道とつながっている。
実は裏の道の方を私は何度か通ったことがあり、裏門から見下ろしながら、1度お庭を見たいなあと思っていたのだが、やっと願いが叶ったのだった。
ボージョレヌーボーでほろ酔いの足で庭を登り、帰途についた。
お日様は、ぽかぽか暖かく、逆瀬川までの道は気もちの良い散歩であった。
音楽を聴き、ワインを飲み、秋のお庭を歩いて本当に好い日だった。(^O^)/


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【10】銀杏の木
2021.11.23
この前の日曜日に芦屋に行ったら、街路樹がきれいだった!
銀杏がきれいな金色になっていた。
秋の色づいた木のそばを歩いて行くのは嬉しい!
20年前、この家に来た頃には中津濱線にも銀杏が植えられていて、とっても素敵だった。
ただ、朝夕、落ち葉掃きをしなくてはならず、多分誰かが苦情を言ったのかもしれない。
ギンナンができて臭かったり、ある朝、人がいっぱい来て実を採って大騒ぎしたこともあったのだが‥‥
ある日、銀杏の木は全部掘られて、どこかへ運ばれ、その代わりにクロガネモチの木が植えられた。
この木も赤い小さな実がついてかわいいのだけれど、銀杏の黄葉はそれは見事だったと思い出す。
時々あの頃の銀杏並木が恋しくなる。
特別、大きな銀杏の木の下で見事な金色の木を見上げて、高校生の時に習った与謝野晶子の歌を口ずさんでいた。
金色のちひさき鳥のかたちして銀杏ちるなり夕日の岡に
金色の鳥!本当に!!と感動したものだ。

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【9】春の庭を夢見る
2021.11.14
金木犀の花も散り、雨が降ったかと思うと、急に冷え込んで来た。
私は、1週間ほど前から、ずっと、喉が痛くて、歯茎も腫らして、辛い状態になっている。
歌のレッスンに行っても声を出すのが苦しかった。
11月が好きだと言っていたのに、急に自信が無くなってしまった。
身体が具合悪くなると気持ちも萎えていく。(*_*;
でも、‥‥9月のうちから、買っておいた春の花の球根があったことを思い出す。
来年の春を夢見て、少しずつ、準備を始めていかなくちゃね!!
まだ咲いてくれているコスモスやジニアも、冷たい風が吹くと、すぐに枯れてしまうだろう。
さあ、球根たちを植えつけるのだ。
チューリップ、フリージャ、アネモネ、ヒヤシンス、クロッカス‥‥
色とりどりのパンジーの苗を買って、においスミレの鉢にも肥料をあげて、春には賑やかで楽しい花壇にする。
土づくりをして、肥料を入れて、球根たちを植え付ける。
今は春の庭を夢見る時。
急に寒くなり、秋が大急ぎで来たんだなと思う。
今年のクリスマスはとびきり素敵にしたいなと思っている。
早々と、ソーラーで夜になるとキラキラ輝くイルミネーションを家の垣根とローズマリーの枝に飾り付けた。
年賀状のことも考えねば。
友達に「今年こそ会いましょうね!」と書くのだ。
こうして、もうすぐ、今年も終わり、新しい歳をまた迎えることになるのだね。

